多焦点コンタクトレンズによる近視進行抑制治療
当院では、お子さまの近視進行抑制を目的とした多焦点ソフトコンタクトレンズによる治療を行っています。
現在、当院では、下記の2種類を取り扱っています。
お子さまの年齢、近視・乱視の程度、眼軸長、眼の状態、生活スタイルやコンタクトレンズの装用状況などを総合的に評価し、それぞれの特徴をご説明したうえで、適した治療をご提案します。
MiSight® 1day(マイサイト ワンデー)について
国内で承認された近視進行抑制治療用コンタクトレンズ
マイサイト ワンデーは、クーパービジョン社が開発した、近視の視力補正と近視進行抑制を目的として設計された1日使い捨てソフトコンタクトレンズです。
世界各国で使用されており、日本でも2025年8月に、近視の視力補正および近視進行抑制を目的とするソフトコンタクトレンズとして製造販売承認を取得しました。
目 次
マイサイト ワンデーの3つの特長
国内承認
国内で承認された近視進行抑制治療用コンタクトレンズ
1日使い捨てタイプ
毎日新しいレンズを使用する1日使い捨てタイプ
「認定眼科専門医」が
処方・管理
専門的な講習を修了した「認定眼科専門医」が処方・管理
専門的な講習を修了した「認定眼科専門医」が処方・管理します
マイサイト ワンデーは、小児の近視進行抑制を目的とした特別なコンタクトレンズです。
そのため、適正使用に向けた専門的な講習(E-learning)を修了し、クーパービジョン・ジャパン株式会社から認定を受けた眼科専門医(認定眼科専門医)の指示のもとで処方・管理されます。
当院では、マイサイト ワンデーの専門的な講習を修了した認定眼科専門医が、お子さまの近視の程度や眼軸長、眼の状態などを確認し、適応を慎重に判断したうえで治療を行います。
治療開始後も定期的な診察・検査を行い、近視の進行状況や眼軸長の変化、コンタクトレンズの装用状態などを確認しながら治療を継続します。
当院は、メーカーの定める取扱条件を満たした取扱医療機関です。
マイサイト ワンデーの仕組み ~デュアルフォーカス設計~
マイサイト ワンデーは、1枚のレンズの中に2種類の光学ゾーンを同心円状に交互に配置した「デュアルフォーカス(二重焦点)設計」を採用しています。
屈折矯正ゾーン
お子さまの近視の度数に合わせて視力を補正し、遠くを見やすくするゾーンです。
トリートメントゾーン(近視進行抑制)
網膜より手前に意図的にピントを結ばせる「近視性デフォーカス」を形成することで、近視進行の原因となる眼軸長の伸長を抑制します。 この2つのゾーンを組み合わせることで、日中の視力を補正しながら、同時に近視の進行を抑制することを目指します。
エビデンスに基づく近視進行抑制効果
8~12歳の近視児童を対象とした3年間の国際無作為化比較試験では、単焦点ソフトコンタクトレンズと比較して、以下のよう結果が報告されています。
近視の進行(屈折進行)
約59%抑制
眼軸長の伸長
約52%抑制
※治療効果には個人差があり、近視の進行を完全に止めるものではありません。
※グラフ:屈折変化量(Mean change in SER, D)、眼軸長変化量(Mean change in axial length, mm)の36ヶ月推移
※出典:Chamberlain P, et al. A 3-Year Randomized Clinical Trial of MiSight® Lenses for Myopia Control. Optom Vis Sci. 2019;96(8):556–567./Tideman JWL, et al. JAMA Ophthalmol. 2016;134(12):1355–1363.
マイサイト ワンデーによる治療の対象
マイサイト ワンデーによる治療による治療は、主に以下のようなお子さまが対象となります。
装用可能な度数には条件があります。実際の治療適応については、診察・検査を行ったうえで眼科医が判断します。
- ご本人が治療を理解し、コンタクトレンズの自己管理・装脱着ができる方
- 乱視が少ない方(-0.75D以下)
- 1日10時間、週6日以上のコンタクトレンズ装用が可能な方
- 定期的に眼科を受診できる方
- ご家庭でコンタクトレンズ装用のサポートを受けられる方
治療にあたっての注意点
マイサイト ワンデーは日中に装用する1日使い捨てソフトコンタクトレンズです。就寝時には必ず外してください。
近視進行抑制効果を得るため、1日10時間以上・週6日以上の装用が必要です。
また、コンタクトレンズを安全に使用するためには、適切な装用方法と衛生管理、定期的な眼科検査が重要です。
充血・痛み・かすみ・異物感などの異常を感じた場合は、すぐにレンズを外して当院へご連絡・ご来院ください。
近視の進行が落ち着くまで継続して治療することが大切です。治療の終了時期については、近視の進行状況や眼軸長などを確認しながら判断します。
他の近視進行抑制治療との併用について
当院では、近視の程度や進行状況、眼軸長などを定期的に評価しながら治療を行います。
必要に応じて、リジュセアミニ(低濃度アトロピン)点眼やレッドライト療法との併用についてもご相談いただけます。
EDOF(多焦点ソフトコンタクトレンズ)による近視進行抑制
当院ではマイサイト ワンデーに加えて、EDOF(多焦点ソフトコンタクトレンズ)を用いた近視進行抑制治療も行っています。
EDOFは、マイサイト ワンデーとは異なる光学設計を採用した多焦点ソフトコンタクトレンズです。
マイサイト ワンデーの適応度数を超える近視など、お子さまの近視度数や眼の状態によってはEDOFが治療の選択肢となる場合があります。
当院では、近視の程度、乱視、眼軸長、年齢、生活スタイルなどを総合的に評価し、適したコンタクトレンズをご提案します。
目 次
EDOF(多焦点コンタクトレンズ)の近視進行抑制
近視が進行する理論として1つあるのが、周辺部の網膜で焦点が合っておらず、それを修正するために眼軸長が延長するという理論です。
EDOF(多焦点コンタクトレンズ)を装着することによって、この周辺部の網膜に投影される焦点ボケを軽減します。これにより眼軸が伸びるのを抑え、近視進行が抑制されると考えられています。
治療の対象
- 小学生高学年以上の方
- ご自身でコンタクトの装脱着可能な方
- 近視が中等度以上でオルソケラトロジー治療の適応がない方
- オルソケラトロジー治療よりも費用を抑えたい方
- ✓強度近視でも治療可能
- オルソケラトロジーは、-6Dを超えるような中等度以上の近視は適応外となりますが、(多焦点ソフトコンタクトレンズ)は強度近視(-12Dまで)でも治療可能です。
また、レンズ代はかかりますが保険診療で治療が可能です。 - ✓他の治療と組合せできます
- EDOF(多焦点コンタクトレンズ)による治療と、リジュセアミニ
(低濃度アトロピン)点眼 または レッドライト療法による治療を組み合わせることが可能です。
組み合わせ治療により、より強い近視進行抑制効果が期待されます。ご希望があれば是非一度ご相談下さい。
問い合わせ先
- 治療についてご不明の点がございましたら、下記のお問合せフォームよりお願いします。
- お返事にはお問合せいただいた内容により、お時間をいただく場合がありますので、予めご了承ください。お電話での問い合わせは対応していませんので、何卒ご考慮いただければ幸いです。















